太陽はいっぱい

発達障害児を見守る介助員のブログ

集団の中の個

集団化した時の子供たちの過剰な無邪気さを、皆さんはご存知だろうか?もしも学校内で先生方のカテゴリーと児童側とに分けるとするなら、介助員の立場にある俺は多少先生寄りであるけれど、大体その中間に位置すると思ってもらいたい。


こちらの都合よく全部を見せてくれるわけではないけれど、俺は姑息な大人の手段で子供たちを油断させた。本心を引き出すため当初はフレンドリーに徹し輪の中に入り息を潜めた。やがて俺も学級の情景にとけ込み存在感の薄い居場所を得ていた。


それはRと学級の児童たちの現状を知る為に必要な状況だった。学級での未成熟な社会性に隠れていた特別な個は、実際いつ頃から皆に気付かれ始めたのか…敢えてカミングアウトをする判断が正しい方向に進むことを願って、俺はRと向き合う為の情報を欲していた。