太陽はいっぱい

発達障害児を見守る介助員のブログ

孤立した感受性

Rの学級担任は学級活動に熱心な先生だった。児童たちの自主性を育てる為に、彼らが主体の学級会の時間を多くとった。その学級会でRは発言しない。それには理由がある。子供議長がしっかり舵取りできない会議は紛糾する。議題は男子と女子に分かれて対決の構図になるのが主だが、Rのストレート過ぎる意見に対して学級の大多数が敵に回った、という出来事があったからだ。


笑顔は笑顔を招き怒りは怒りを誘う

熱意は熱さを高め冷たさは群れから遠ざかる


様々な同一感情は仲間を引き寄せるものだ。きっと訳も分からないままRは孤立してしまったのだろう。追い詰められればより興奮し自分を守ろうと必死になる。それは人間誰しも同じだけれど、特にRは周りとの折り合いがなかなかつけられずに喘いでいた。