太陽はいっぱい

発達障害児を見守る介助員のブログ

学校と俺

俺自身にとって「小学校」とは…俺が通っていた頃、大人になってから、で、その印象は大分異なっている。


ぶっちゃけ、俺は内向的だった。自己紹介などは嫌で嫌で…発言では常に赤面、授業では指されまいとして先生とは目を合わせられない日々を過ごした。だから、いい思い出は少ない。


だだ確か4年生の時に来た教育実習生の先生。先生が去ってしまう日は悲しくて仕方なかったことを覚えている。今ではあり得ないまことだろうが、先生にもらった下宿先の地図が最寄駅から記された小さなメモを大切に持っていた。しばらく俺の宝物だった。それは数少ないいい思い出だろう。


やがて月日は流れ、俺は学生結婚をした。学校を中退し初めて勤めた先は「学校」だった。もちろん先生ではなく事務職だけど…どちらかと言えば好きではなかった学校にまた戻るとは、ちょっとしたサプライズではあった。その後何度か繰り返した転職でも、別業界を経て学校関係に帰ることがパターンとなった。


苦手な自己紹介(笑)は一先ずこの辺りで。


R。


俺とは反対側の道を歩く少年…だろうという俺の浅はかな推測に反して、ことごとく繊細性を見せてくれた未知の子。それを実感するのにさほど時間は必要なかった。

出会い

俺がRに初めて会ったのは2010年9月。


俺の家族が出先で偶然に再会した、息子の元担任からの依頼が始まりだった。


俺はある時期から2つの仕事を兼業していて、その1つがだめになり半失業中の身だった。


「空いている時間に来てもらえないか?」


縁とはこんなものだ。いくら望んでも叶わない事もあれば、きっかけが容易くやってくるものまた人生さ。


「いいっすよ、俺行きます。」直ぐに決断できた。どこかで心機という確信めいたものを感じていたのかもしれない。


そうして、俺は初めての介助対象児と出会った。小学校6年生、男子、やたらと動きの素早い落ち着きの無い少年だった。