出会い
俺がRに初めて会ったのは2010年9月。
俺の家族が出先で偶然に再会した、息子の元担任からの依頼が始まりだった。
俺はある時期から2つの仕事を兼業していて、その1つがだめになり半失業中の身だった。
「空いている時間に来てもらえないか?」
縁とはこんなものだ。いくら望んでも叶わない事もあれば、きっかけが容易くやってくるものまた人生さ。
「いいっすよ、俺行きます。」直ぐに決断できた。どこかで心機という確信めいたものを感じていたのかもしれない。
そうして、俺は初めての介助対象児と出会った。小学校6年生、男子、やたらと動きの素早い落ち着きの無い少年だった。
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